Boston / ボストン
バンド紹介
ボストンの楽曲を初めて聴いたのは、俺が高校の2年にあがったときだった。後に高校時代のバンド仲間となるやつから聴かせてもらったのだが、その洗練された曲の一つ一つに純粋に感動したのを覚えている。
ボストンはなんといっても、マサチューセッツ工科大学卒、機械オタクのギタリスト、トム・ショルツの独特の歪みサウンドに最も大きな特徴があると言えるだろう。
彼はまだ有名になる前にすでに、自宅の地下室に自分専用のスタジオを作り、全ての楽器をつかいこなして1年もかけてデモテープを完成させたような男である。さぞかしボンボンなのだろう。
しかしそこで作り出された音楽は、とても美しい旋律をともなった、まぎれもない「ロック」だったのだ。コーラスの美しさ、ギターの音の美しさ、フレーズの美しさ。よく考えられ、推敲を重ねて作られた曲という雰囲気がすぐに伝わってくる。
日産のCMにデビュー曲、「More Than A Feeling(邦題:宇宙の彼方へ)」が使われたことなどもあって、耳なじみのある人も多いかと思う。
約30年間でアルバムをたった5枚しか作っていないことからもわかる、彼らの磨きつくされた曲の数々、どれも言葉どおり、「ピカイチ」である。
メンバー
ヴォーカル | ギター、キーボード | ギター | ベース | ドラム | |
---|---|---|---|---|---|
1st, 2nd | ブラッド・デルプ | トム・ショルツ | バリー・グドロー | フラン・シーハン | ジョン・シブ・ハッシャン |
3rd | ギャリー・ピール | デイビッド・サイクス | ジム・マスデア | ||
4th | フラン・コスモ、 トミー・ファンダバーク |
ダグ・ハフマン | |||
5th | ブラッド・デルプ、 フラン・コスモ |
アンソニー・コスモ | キンバリー・ダーム | アンソニー・シトリート |
ディスコグラフィー
- Boston [幻想飛行](1976)←1st
- Don't Look Back [ドント・ルック・バック-新惑星着陸-](1978)←2nd
- Third Stage [サード・ステージ](1986)←3rd
- Walk On [ウォーク・オン](1994)←4th
- Boston Greatest Hits(1997)←新曲を含むベスト版
- Corporate America [コーポレイト・アメリカ](2002)←5th
もっと詳しく知るためのリンク集
- Sony Music Online Japan : ボストン
- 日本でのレーベルの公式。1曲試聴できるようです。
- Hybrid Cafe
- ボストンのより詳しい説明がなされている個人サイトさんです。
管理人のオススメ曲
More Than A Feeling (Boston)
ボストンの最大のヒット曲。この曲にはボストンの全てが入っているので、まずはこの曲を「聴け!」
なんといってもボストンはギターの独特の音、そしてきれいなコーラス、そして作りぬかれた曲構成が素晴らしい。モア・ザン・ア・フィーリング、そのタイトル通り、感覚を超えて気持ちよさが伝わってくる感じが大好きである。
Foreplay / Long Time (Boston)
これはひたすらカッコイイ曲!前半のインストの部分がフォアプレイ、そして後半がロングタイムという2曲がつながって一つになっている。
どちらもキーボードの澄んだ音が印象的。ロングタイムのイントロのギターソロは、とても「すがすがしく」なれる気持ちのよいソロである。
Smokin' (Boston)
高校のバンドでは、上にすでにあげた2つとこの曲をコピーしたことがある。
このスモーキンは中間にキーボソロがあるシャッフルの曲で、メンバーみんな凄く苦戦した思い出がある。ノリノリになれる明るい曲でとても良い。
A Man I'll Never Be (Don't Look Back)
ドント・ルック・バックからはボストン最高のバラード曲をオススメ。ピアノとボーカルのみで静かに始まり、ギターソロはかなり秀逸。涙を誘うような美しいソロが展開される。
とにかく構成、コード感、リズム隊、どれをとっても俺のツボをついてくるこの曲、是非みなさんに聞いてもらいたい。
Amanda (Third Stage)
人の名前を曲のタイトルにしている曲と言うのはいくらでもある。ミッシェル(ビートルズ)、ロザーナ(トト)、レイラ(デレク&ドミノス)etc... このアマンダもそういった曲なのだが、ボストンらしい悲壮感が存分に出ている曲で、とても綺麗だ。
このサードステージというアルバム、2枚目から8年もたって出されたというのに、全くボストンらしさを失っていない。普通これだけたてば、ガラリと変化したバンドサウンドを聴くことになるのだが、きっと当時のボストンファンは、変わらないボストンに対して凄く感動しただろうなぁ。
Walk On (Walk On)
3枚目からさらに8年、しかし盛んなメンバーチェンジほどの変化を見せないボストンサウンド。
このウォークオンという曲は、ウォークオン・メドレーの中の1曲というように位置づけされているがメドレーのほかの曲よりもだいぶ作りこまれている感じがしてボストンらしさも一番でている。
Higher Power (Boston Gratest Hits)
ベスト版なのに新曲が3曲入っているこのアルバム。
このハイアーパワーは、ドラムの細かい16分の刻み(しかも音量がずっと一定・・・打ち込みか?)と覚えやすいサビのコーラスがとても心地よい。
アルバムのラストに同じ曲の少しバージョン違いの曲が入っていて、2パターン楽しめる。
Corporate Amarica (Corporate America)
さらに8年の時を経て最近出された5枚目、コーポレイト・アメリカ。
このアルバムは今までのボストンサウンドを残しつつ、色々と挑戦をしているように感じる。ベーシスト兼ヴォーカルの女性を入れたり、フラン・コスモの息子が参加していたり、と世代を感じさせます。
(2006.4.7 kota)