Dream Theater / ドリーム・シアター
バンド紹介
ドリーム・シアター。名実ともにプログレッシブ・ヘヴィ・メタルバンドの頂点に君臨する超絶高速変拍子変態バンドである。
プログレッシブとは言っても、個人的にはヘヴィ・メタルのイメージの方を強く感じる。実際にドリーム・シアターはメタリカやアイアン・メイデンを強くリスペクトしており、そのインプロヴィゼーションもキング・クリムゾンやピンク・フロイドなどのそれとは全く違い、計算に計算をしつくされた楽曲の展開をみせてくれる。
ドリーム・シアターの凄いところは完全なヘヴィ・メタルよりも『メロディアス』な部分を多く残しているところだと感じる。メタル特有の重低音の響きと、ボーカルが演出するメロディアスな部分、さらに気持ち悪すぎない変拍子(変拍子、というのも若干の間違いがあって、拍子が縦横無尽に変わるプログレのようなものというよりは、例えば7+8であったり、6+7+8+7、といったようにきっちり考えられた、ノット・エイト・ビートという表現の方が正しい)を絶妙に融合することに成功していると感じるのである。
しかし人気のでる理由はそういう小難しいことでは、ないのだろう。
そう、メンバー全員、気違いに上手いのである。あ、ボーカルのラブリエさんはライブだとすぐに声でなくなっちゃうけどw
俺はドラマーだから、どうしてもマイク・ポートノイのドラミングに影響を受けざるを得ない。ツインペダル(ツーバス)を使いこなす様々な技を教えてくれるし、ライブ映像を見ればそのパフォーマンスに惚れ、耳コピをすればいかにたくさんのタムとシンバルなどを使い分けているかに気づかされる。
たぶんドリーム・シアターが好きな他のパートの人も、それぞれのパートで得るものが大きいから好きになるのだろう。マイアングもペトルーシもジョーダン・ルーデスも超人だからな。
そう、もしかしたら勘違いかもしれないけれども、ドリーム・シアターは完全なリスナーにはそんなに好かれないバンドだと思う。何かしら自分で楽器をやっている人が聴くからこそ、こいつらの凄さがわかるのではないだろうか。
にしても、ドリーム・シアターを耳コピすることが「趣味」の域に達している点で、俺も相当のド変態であることだろう。否定はしない。だってかっこいいのだもの。まだまだ俺に色々と教えてくれそうなのだもの。
メンバー
ヴォーカル | ギター | ベース | ドラム | キーボード | |
---|---|---|---|---|---|
「MAJESTY」時代 | クリス・コリンズ | ジョン・ペトルーシ | ジョン・マイアング(ミュング) | マイク・ポートノイ | ケヴィン・ムーア |
1st | チャーリー・ドミニシ | ||||
2nd,3rd | ジェームズ(ケヴィン)・ラブリエ | ||||
4th | デレク・シェリニアン | ||||
5th〜 | ジョーダン・ルーデス |
ディスコグラフィー
- When Dream And Day Unite (1989)…1st
- Images And Words(1992)…2nd
- Live at The Markey(1993)
- Awake(1994)…3rd
- Change Of Seasons(1997)
- Falling Into Infinity(1997)…4th
- Hollow Years(1998)
- Once In A Livetime(1998)
- Metropolis Part2 : Scenes From A Memory(1999)…5th
- Through Her Eyes(2000)
- Live Scenes From NewYork(2001)
- Six Degrees Of Inner Turbulence(2002)…6th
- Train Of Thought(2003)…7th
- Live at Budokan(2004)
- Octavarium(2005)…8th
もっと詳しく知るためのリンク集
- ドリームシアターファンクラブ JAPAN
- ファンクラブだそうです。
- WARNER MUSIC JAPAN
- 日本での公式レーベル。
- Wikipedia 〜ドリーム・シアター〜
- やはりココが一番詳しいか。
管理人のオススメ曲
Metropolis Part1 (Images And Words)
ディープ・パープルとヴァン・ヘイレンばっかりやってきた俺が大学に入って音楽サークル探しをしているときに、合同ライブなるものがあって忍び込んだ時、それがこの曲との、そしてドリーム・シアターとの出会いでした・・・
と、まぁ昼ドラみたいな安易なナレーションがつきましたけど、ほんとにそうだったんですね。結局このメトロポリスをやってた人たちのいるサークルに入ったんで、ほんとにすごい出会いだったと思います。この曲はイメージアンドワーズに入っている全部の曲の中でも特に「気持ち悪い!」
そして各パートに見せ場が用意されているのでライブには持ってこい!!だけど、お客さんはノレません。変拍子がこれでもかっ!と入っているので絶対縦ノリしてたら途中で裏拍になってます。
まぁこれはシアターの他のどの曲にも言えることですけどね。
Take The Time (Images And Words)
イメージアンドワーズは捨て曲のないアルバムだと思うんですけど、まぁあえてもう一曲紹介するとすればこれかな。ギターソロは非常にかっこいい。ドラムは非常に難しい。未だに完璧にはできません。もう1年以上練習してるのになぁ・・・
CDだとフェードアウトで終わってしまいますが、ライブではいつもその続きを演奏してます。やたら長いキーボソロとかあったり。俺がライブでやった時はプル・ミー・アンダーの終わりに強引にくっつけて終わる、という、曲を知ってる人じゃないとわからないネタで無理矢理終わりましたけど。
The Dance Of Etarnity (Metropolis Part2)
メトロポリスパート2のアルバムは、コンセプトアルバムなので一枚通して聴くことに意味があるんだろうけど、まぁ普通の人だったら途中で眠くなります。
とりあえず一番難しいんじゃないかな、っていう曲がこれです。キメがかなりいっぱいあってまず覚えられません。まぁそこを何百回と聴いて耳コピするところにシアターの楽しみ方があるとも言えますが。ええ、自己満ですとも。
6:00 (Awake)
この曲。これもドラムがめっちゃかっこいい曲です。イントロのフレーズは難しそうに聴こえるけど実はそんなに難しくないので、俺はライブハウスとかでライブするときに、PAに「じゃあ、ドラムさん、全体で音ください!」って言われたらこの曲をやり始めます。知ってるやつは苦笑いしてくれます。ええ、自己満ですとも。
しかし、ツーバスで32分音符を9回「ドコドコドコドコドッ」と踏むことができないのです・・・。なのでまだこの曲はコピれてません(泣)
Erotomania (Awake)
アウェイクの中ではこの2曲(6:00とエロトマニア)が特に好きだなぁ。アウェイクはイメージアンドワーズみたいにほぼ全曲がちゃんと仕上がってるようには感じないんだよねぇ。
ザ・ミラーとか、最初とかすっげぇかっこ良くていい感じなのに、後半ダルダルになってる気がするのは俺だけかなぁ。たぶん次の曲「LIE」につながるからだろうけど、あの合間は勿体無いかも。
このエロトマニアはインスト曲で、とにかくメンバーがやりまくっちゃう曲ですね。ほんと、やりすぎ。うまいのはわかったからもうやめて、みたいな。
でも、かっこいい。俺やっぱりシアター好きなんだなぁ。
As I Am (Train Of Thought)
7thアルバム、トレイン・オブ・ソートを初めて聴いた時、本当にメタリカのアルバムなんじゃないかと一度疑いました。
本人たちも、メタリカを強く意識して作ったアルバムだということをインタビューでのべていたそうですが、この1曲目「アズ・アイ・アム」も終始ヘヴィーな音でしかもそんなに速くないので、メタリカっぽいっちゃぁメタリカっぽい。
4曲目の「オナー・ザイ・ファーザー」なんて、イントロでは思わずニヤついてしまいます。「Master!! Master!!」
というわけで、当初はあまり気に入らないアルバムだったのですが、聞き込んでいくとなかなか良いアルバムだということに気がつきました。ラストの2曲なんて本当に名曲だわ!まぁ、メタリカ好きならこのアルバムはオススメってことよ!
(2006.4.8 kota)