Red Hot Chili Peppers /
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

バンド紹介

red hot chili peppers


レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(略称:レッチリ)といえば、いまやバンドマンで知らないものはいないというほどの大人気オルタナバンドである。

特にベースのFlea(フリー)はその独特のライブパフォーマンスと、パワフルなベースフレーズによって、多くの若手ベーシストから尊敬されている。僕らの親父世代に、ジャコ・パストリアスを聴いてベースを始めた人が数多くいるように、僕らの世代にはフリーを聴いてベースを始めた人間がどれほどいるか想像がつかない。

レッチリの音を聴くと、すごく若い人たちがやっているように錯覚するが、実は初期メンバーはもう30歳を超えており、動きまくり、踊りまくり、馬鹿しまくり、洋服ぬぎすぎのあの凄まじいライブを見た人は必ず「すっげぇオッサン達だなぁ・・・」とため息をつく。

まぁ、ある意味ドラッグによってイカレちゃってるところがあるからこそ、あのヘンテコリンでめちゃくちゃカッコイイ(?!)ライブが出来るのであろう。だが、そのドラッグによって、このバンドは幾度もメンバー編成を組みなおさなくてはいけなくなったの過去がある、、、まぁ、ヒレルの話はここではよそう。知りたい人はGoogleで検索するなりすればよかろう。

現メンバーは割と固定されてきており、若干の曲作りの違いはあっても、どのアルバムも同じ「レッチリサウンド」が聴ける。 Under The Bridgeに代表されるようなバラード系の泣かせる曲もあれば、それこそSuck My Kiss, Around The Worldのような、パワー爆発の曲もあり、本当にこのバンドは見ていて飽きを感じさせない。

ここまで人気がでたのには、メンバーのスキルがすごく高いことも理由にあるのだが、フリーとチャドが作り出すめちゃくちゃノリやすいリズムがキーになっていることが否定できない。前ノリ、後ノリを曲によって使い分け、縦ノリ、横ノリを自由自在に操る、とでも表現できるだろうか。とにかくこの二人の相性は素晴らしいものだと個人的に思う。

ギターのジョン・フルシアンテを敬愛するギタリストも少なくない。カッティングのノリのよさは格別である。うわさによるとフルシアンテはあるライブで、空いた口からよだれをだらだらと流しながらギターソロを弾いたらしい。なんて馬鹿っぽいんだろう。大好きだけど。

あとここで述べたいのは、彼らが作り出すPVの素晴らしさである。日本で言うと宇多田ヒカルが毎回凝ったPVを作っているが、レッチリのPVも毎回、とんでもないほど凝っている。そしてたまにとても気持ち悪い(笑)

特に「Californication」「Around The World」「Give It Away」「By The Way」「Can't Stop」のPVはオススメである。一見の価値あり。

メンバー

ヴォーカル ギター ベース ドラム
結成時 アンソニー・キーディス ヒレル・スロヴァク フリー(マイケル・バルザリー) ジャック・アイアンズ
1st ジャック・シャーマン クリフ・マルチネス
2nd ヒレル・スロヴァク
3rd ジャック・アイアンズ
4th,5th ジョン・フルシアンテ チャド・スミス
6th デイヴ・ナヴァロ
7th〜 ジョン・フルシアンテ

ディスコグラフィー

  • THE RED HOT CHILI PEPPERS(1984)←1st
  • FREAKY STYLEY(1985)←2nd
  • THE UPLIFT MOFO PARTY PLAN(1986)←3rd
  • THE ABBEY ROAD E.P.(1988)[mini album]
  • MOTHER'S MILK(1989)←4th
  • TASTE THE PAIN(1989)[mini album]
  • BLOOD SUGAR SEX MAGIK(1991)←5th
  • GIVE IT AWAY(1991)[mini album]
  • WHAT HITS?(1992)[BEST]
  • OUT IN L.A.(1994)[compilation album BY EMI]
  • ONE HOT MINUTE(1995)←6th
  • CALIFORNICATION(1999)←7th
  • BY THE WAY(2002)←8th

もっと詳しく知るためのリンク集

管理人のオススメ曲

Higher Ground (MOTHER'S MILK)

実は俺はまだ4枚目以降のレッチリ、すなわちヒレルが死んでしまい、フルシアンテに代わってからのレッチリしかしらないのである。なので、そこんところレッチリファンに怒られてしまうだろうが、、、俺なりにレビューすることにします。

このハイアー・グラウンド。そう、スティービー・ワンダーの曲のカヴァーです。この「母乳」にはもう一曲ジミヘンのカヴァーで「FIRE」が入ってますがどちらも原曲にかなり忠実なくせに、思いっきりレッチリサウンドですね。

チャドのドラムはスピード感がたまらなくいいですね。本当に速いわけでなく、ハシっているわけではないのに、すごくスピードを感じるんですよ。凄い。


Stone Cold Bush (MOTHER'S MILK)

俺がレッチリのアルバムを聴いたきた順番は、今思うとぐちゃぐちゃである。カリフォルニケーション→ブラッドシュガー→ワンホットミニッツ→そして、マザーズミルク。

この4枚では一番古いマザーズミルクなのにもかかわらず、一番「難しい!」と俺は感じたのだなぁ。それはこの曲、ストーンコールドブッシュのせい。イントロの「アヤイ ヤイ ヤイ ヤイ!!」のとこ、結構練習したけど未だにきれいにハイハット・オープンがキマらない。

やっぱり若さなのか、このアルバムはリズム隊が「これでもか!」と技術を見せてきてる気がする。聴くとほんと、元気になりますわ〜


Suck My Kiss (BLOOD SUGAR SEX MAGIK)

たぶんこの曲はレッチリの代表曲だと思うから、あんまレビューしたくなかったんだけど、やっぱりカッコイイから紹介してしまう。

プログレ好き、変拍子好きの俺からすると、レッチリはかなり「シンプル」にかっこいい曲をやってるイメージなんだけど(これを読んでる皆さんはどうですかね?)、この曲がまさにそれで、最近のアルバムにこの系統の曲が減って来ているのが俺はさみしいですね。まぁ、その話はまた後で。


Mellowship Slinky In B Major (BLOOD SUGAR SEX MAGIK)

この曲のベースが、めちゃくちゃカッコイイ。俺は趣味ではベースも弾くけどこの曲ができるようになりたいと練習中。でもベースはどうやらセンスがないらしく、全然うまくならないのだ・・・

そんなのはいいとして、ドラムな俺でもフリーのベースは普通にカッコイイと思ってしまう。亀田誠治とかとタイプ似てないかな?似てないか。シンプルなベースラインかと思いきや結構動いてたり、簡単そうなフレーズなのに真似してみると到底できないような難しさだったり・・・

上手いベーシストってのは、多かれ少なかれそういう傾向があるだけで、似てる似てないで言えば似てないんじゃない?っていうツッコミが俺の頭の中で行われました。前言を撤回します。ハイ。


Naked In The Rain (BLOOD SUGAR SEX MAGIK)

こっちはイントロからドラムがカッコイイ。俺はオリジナルをやってると、どうしても変拍子を使ってドラムを難しくさせようとするけど、そんなのを中途半端にやると曲やノリを崩してしまうわけさ。ほんと反省してるんだけど、8ビートのフレーズで、今までになかったようなカッコ良いフレーズを考えるのって、「めちゃくちゃ難しい」んですよ。世の中には8ビートの音楽がありすぎるわけで。

この曲みたいに、ほぼ一つのドラムパターンで曲が進行するのって、ほんとは俺の理想。4分も一つのドラムパターンでもたせるのって、すごく大変なことなんじゃないだろうか。

ギタリストに「技巧派=ジェフ・ベック」、「リフ派=ジミー・ペイジ」っていう構図があったように、俺の頭の中にも「技巧派=マイク・ポートノイ、ビル・ブラッフォード、パット・トーピー」、「リフ派=チャド・スミス、ジョン・ボーナム、ジェフ・ポーカロ」みたいな好きなドラマーの区分けがあるみたい。

ま、技術とリフの良し悪しは互いに相互するところもあるし、区分けなんか出来ないのかもしれないけど。


Aeroplane (ONE HOT MINUTE)

話が大幅にズレましたね。というわけで俺の一番好きなアルバムに紹介を移ります。

この「ワン・ホット・ミニット」が一番好きなアルバムだ!なんていう人、少ないんじゃないかなぁ、、、ギタリストがフルシアンテじゃないしね。でも俺はこれ。ギターのことはよくわかりません。

1曲目のワープトは、とにかくスピード感がよく、メロの部分の長さが毎回違うのが特徴。(知ってた?一番は16小節、2番が14小節、3番が13小節なのよ。)この曲もすっごく、かっこいい。

そしてきれいにつながって、2曲目、エアロプレインに入っていく。

ベースのかっこいいスラッピングがとっても目立つけど、ドラムも実はすごいことしてる。それはゴーストノートなわけなんだけど、たぶん普通に聴いても絶対に気づかないしヘッドホンでかなり集中して聴かないとわからない程度のゴーストなんだよね。こんなのが聴こえちゃうと、ドラマーとして尊敬するしかなくなっちゃいますよ、まったくチャドさんったら。


Pea (ONE HOT MINUTE)

4曲目マイ・フレンズとか、5曲目コーヒーショップとかも好きなんですよ。マイ・フレンズはとても綺麗なバラード(だよな?)だし、コーヒーショップは誰がやってんのか知らないけどパーカッションが好き。

peaなんて紹介しなくていいだろ!っていうツッコミ大歓迎ですが、この素晴らしきFleaの世界を紹介しなくては始まりません。この曲、前半はすごくいい歌詞だし、ボーカルラインも美しいのよ(後半は俺の尻を蹴ってくれとか言ってる)。

だから俺はレッチリのコピーバンドをやることになったら、必ずベースのやつに「ピーやってくれ!」って言ってるんだけど、さすがにまだやったやつは見てないなぁ。


Walkabout (ONE HOT MINUTE)

イントロがまるでプログレのような曲。大好き。

   →イントロ分析:8+9、7+8、8+9、7+8、8+9、7+8

これを見るとドラマーならすぐわかるかもしれないけど、実は変拍子でもなんでもない。だって、7と9を足して2で割ったら8だもんね。この部分を「イチ・ニー・サン・シー・ゴー・ロク・シチ・ハチ」で数えてみてくださいな。ピッタリAメロに入れるはずだから。


Tearjerker (ONE HOT MINUTE)

ウォークアバウトからこの曲へのつながりが、ほんっとに好きです。

そして毎回、このティアージャーカーが始まった瞬間に鳥肌がぞわっとたちますね。俺がワンホットミニットを一番好きな理由にあげるのも、この曲があるからといって過言ではないのです。

レッチリといえばパワフルさ全開で、ライブではあんなことやこんなことやって、ほんとただのジャンキーの大ばか者たち、っていうイメージがあるけど、てかそういうのがあるから逆に、この曲みたいなほんっとに綺麗な曲を聴くとシビれます。


Around The World (Californication)

とりあえず、レッチリ聴いたことないって人はこの曲を聴けばヨシ。

ベーシスト以外でもこの曲のベースは弾きたくなります。イントロでギターは腕が疲れるほど弾き倒します。ドラムはむしろメロの部分の16ビートフレーズに、てこずります。

やっぱりこのカリフォルニケーションというアルバムがレッチリの名を大きくしたため、レッチリを知ってると言うから話してみたらこのアルバムしか知らないとかいう人がたくさんいます。まぁ、それでもいいと思うけど、このアルバムは今までより明らかにパワフルさよりメロディーの美しさに比重が偏ったものなので、他のアルバムも聴くのがオススメよ。

・・・といって、ファーストからサードを聞いていない私が言うのはファンの方たちに怒られそうですけど。


Right On Time (Californication)

まぁ、このアルバムはほんと、知ってる人がほとんどだと思うしどの曲もそれなりに名曲揃いなんでピックアップして紹介するのもあと1曲にします。その1曲がコレ。

中学校の友達と、高校時代に集まりなおして組んだバンドでこの曲を演った時、ベースのやつの指を見て俺はほんとに「キモイ」と思った。その強烈な印象があるからここで紹介しているのだけれど、ドラムも大概に難しかった。というのも、16ビートでハイハットを、アクセントつけて


           >>  >>  >>  >>
         RLRLRLRLRLRLRLRL

とやるのが当時は非常につらかったわけなんです。これにスネアが入ってくるともうなにがなんだか。

今考えると、あの当時この曲のベースを普通に弾いていたあのベーシストはすごかったな。元気にしているだろうか。


Dosed (BY THE WAY)

バイ・ザ・ウェイが出た当時、その頃は今までにあげたアルバムは全部結構聴きこんでいて、とても好きだったのですぐに友達に借りて(俺はことごとく自分でCDを買わない人間なんです)聴いたんだが、正直に「あれ?これレッチリ?」って思いました。それも悪い意味で。

前作カリフォルニケーションよりさらにパワーが無くなった上に、表題曲のバイ・ザ・ウェイが世間の一般の評価と裏腹に俺の耳には合わなくて。

でも、このドースドはレッチリの今までの活動からいって、ついにたどり着いたか、というほど良く出来た名曲だと思う。アンダー・ザ・ブリッジ、ティアージャーカー、スカー・ティッシュ、アザーサイドのようなバラード系名曲の流れを引き継いだのはこのアルバム内だとこれだけじゃないかな。他にもバラード系の曲あるけどさ。


Can't Stop (BY THE WAY)

最初にバイ・ザ・ウェイ聴いた時に、一番アタマに残った曲はコレ。

それに今聴いてもノリがよくて好きではある。まぁ、上のほうでちょっと言った高校時代のレッチリコピーバンドで、スタジオ中に「あれやってみない?最近でたアルバムのキャント・ストップってやつ」って誰かが言ったら、みんな言い合わせてあったわけでもないのにしっかりコピーが終了してた、っていうお話があったのでそれをいいたかっただけなんですが。


Miner Thing (BY THE WAY)

まぁバイ・ザ・ウェイをひたすら酷評してきたんですが、当然友達の前でもこういう話をしていたわけです。そのころ。そしたら誰かに「あのアルバムはかなり聴きこんでやっと良さがわかってくるよ」みたいなこと言われたんだな。正直、「ほんとかよ?」って思って疑ってたけど、確かに時間がたつと「あー、この曲もけっこういいなぁ」っていう曲が増えてきました。

このマイナー・シングという曲は、大学入って結構最初に友達になったやつのアドレスがきっかけで改めて聴いてみて、普通に好きになったという曲なんですな。聴き込むことって、時には重要だね。


(2006.4.8 kota)

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