FUJI ROCK FESTIVAL '05に行ってきました!part3

さて、いよいよライブのレビューです!
まず先に、当初自分が見て回ろうと思っていたバンドと、実際に見たバンドがどのようになっているかを簡単に示しておきましょう。


見ようと思っていたバンド 時刻 実際に見たバンド
  • The Knack
  • THE PEACE IN LOVE PERCUSSIONS
  • Sanch(佐野史郎ほか)
  • 休憩
  • SOUL FLOWER UNION
  • EGO-WRAPPIN'
  • くるり
  • The Beach Boys
  • BOOM BOOM SATELLITES
  • The Mars Volta
  • Sigur Ros
  • Primal Scream
  • 11:00
  • 12:00
  • 12:30
  • 13:30
  • 14:20
  • 15:50
  • 17:30
  • 18:50
  • 20:30
  • 22:30
  • 23:30
  • あふりらんぽ
  • SPECIAL OTHERS
  • ←見逃す
  • WEST ROAD BLUES BAND
  • SOUL FLOWER UNION
  • ←見ることを断念
  • Athlete、くるり
  • 上原ひろみ、Doves
  • BOOM BOOM SATELLITES、Moby
  • The Mars Volta
  • Sigur Ros
  • ←ちら見

というわけで、実際思っていたのとは違ってくるものですね。まず第一に、移動距離および時間というのが非常に重要になってくる。うまく計算しないと、計画通りになんて見ることができないのだと痛感しました。
あと、移動中によったステージで、思いのほか素晴らしいバンドが演奏していることがあるんですね。今回SPECIAL OTHERSに関しては、全くのそれでした。

ま、とにかく、レビューを始めましょうか。


●当日(7/31)

<11:00>
まずは腹ごしらえ、ということでレッドマーキーの近くでごはん。早速ビールをひっかけました。途中、台湾から来てるTizzy Bacという女性シンガーをちらっと見にいったら、サークルの3つ上の男性ボーカリストに会いました。何を隠そう、この人は夏コンで僕らとマーズヴォルタのコピーをやる人なんですね。
この先輩も3日間来ている人だったのですが、これから先は一度も会いませんでした。というか、一度でも会えたことが凄いですね。このだだっぴろい会場で。
僕はGREENでやっているThe Knackが非常に見たかったのですが、めしを食いながらでもなんとか音楽が聞こえてきたので全然問題なかったですね。かの有名な「My Sharona」は聴けなかったけど・・・。やっていたのだろうか?

後日談:どうやら「My Sharona」ちゃんとやってたみたいですね。しかもドラマーにMR.BIGのパット・トーピーを迎えて。あぁぁ、、惜しいものを見逃した(泣)

<12:00>
その後一行は、めちゃくちゃ変なバンドだという前評判の「あふりらんぽ」を見るためにWHITEへ移動。なんと、女性2人組で、ギターとドラムという編成なんだとか。どんなんかと思ってワクワクして会場に着きましたが、、、
、、、度肝を抜かれました。こいつら頭ヘンすぎる。ギターはすごい歪みの音を出しめちゃくちゃ力強く引きまくり、ドラムも男勝りの力強いショットでめちゃくちゃかっこよかった。そんで2人とも歌を歌うんですが、もう、何を言ってるかさっぱりわからん(笑)
結構、ファンになりました。ほんまにおもろかった。

あふりらんぽが終わると、特に見たいものがなかったので、俺が少し気になっていたセネガルのパーカッショングループ「THE PEACE IN LOVE PERCUSSIONS」を見にみんなでORANGE COURTに向け出発。
ホワイトからオレンジ方面へは、一方通行の「BOARD WALK」と呼ばれる迂回ルートがあり、木の板で出来た道が森の中をうねうねと走っているのです。一般ルートは人が多く地面もぬかるんでいるので、こちらを選択し、森の中をてくてく歩きました。

すると・・・・なんかすごく格好良いキーボードが聴こえてきたんですね。HEAVENの方から。木の間から垣間見ると、すごく軽快なリズムでHEAVENのお客さんが踊っているのが見え、「これはめちゃくちゃかっこいいな!誰だ?!」と言いながら手持ちのパンフレットを読みあさる我々。
それが、「SPECIAL OTHERS」だったんですね。日本人の4人組で、インスト曲を主体にしているジャムバンドだったんですが、めちゃくちゃノリが良くて、結局パーカッションの方はちら見する程度にして、戻ってきてHEAVENで踊りまくりました。
音楽聴いて恥ずかしさとか忘れて踊ったの久しぶりだったから、めちゃくちゃ楽しかったのでございます。
<13:00>
結局「SPECIAL OTHERS」を最後まで見て、余韻にひたっておりましたら、佐野史郎率いる(?!)バンド、「Sanch」を見逃してしまうというハプニングが。。。
見たかったなぁ、佐野史郎。もとい、冬彦さん。

その後、長蛇の列となっているトイレに行くという女性陣と別れ、男3人で行動を開始。ORANGEで「WEST ROAD BLUES BAND」というコテコテのブルースおじさんバンドを見つつ、「SOUL FLOWER UNION」を最初から見るためにWHITE STAGEへと戻る。
<14:00>
やばかった。めちゃくちゃ凄かった。「SOUL FLOWER UNION」。阪神淡路大震災のとき、ボランティアで被災者の集まる体育館などでライブを繰り返したことで有名になった彼らだが、どの楽曲も伝えようとする言葉がとても重く、そして美しい。
曲はとても明るくて、全身全霊で踊ってきました。個人的に本当にうれしかったのは、「満月の夕(ゆうべ)」という一番好きな曲をやってくれたこと。感動して泣きそうになりました。

「SOUL FLOWER UNION」を全部見ていたせいで、「EGO-WRAPPIN'」は全く見れませんでした。なんで同じ時間にやるんだよ、ちくしょーって感じでしたが、「EGO-WRAPPIN'」はまた単独ライブかなんかに行けばいいので今回はよしとします。
<15:20>
さすがに踊りつかれたのでしばしその場で座り込む、20代の男3人。そうこうしていると次のバンド「Athlete」が始まる。恐らくUKの人たちで、いわゆる最近の流行り、という音楽でした。
ちょうどその頃GREENでは「くるり」が演奏を始めるところだったので、GREENへと向かう。途中にあるアーティストグッズ売り場でTシャツを買おうとするも、ほとんどが売り切れていて残念な結果に。結局俺はマーズボルタのTシャツ1枚だけしか買わなかった。シガーロスとソウルフラワーユニオンのTシャツも欲しかったなあ。
<16:00>
「くるり」をはしっこの方から聴く。GREEN STAGEは最大のステージで、収容客数30000人と書いてあったが、さすが「くるり」。ほとんど埋まっていた。
ラストの2曲が、「青い空」と「東京」であったために、ジョさんと一緒に「あれは卑怯ですよねー」といいながら感動してその場を立ち去る。

さて、どこに行こうか、という話になるも、女性陣が見ているらしい「上原ひろみ」を見に行くかーということになる。しかし、この選択は素晴らしかった。
わざわざGREENからORANGEまで歩いてきたかいがあって、「上原ひろみ」のライブもラスト3曲くらいを見ることができた。

あのね、ドラムがね、ほんとにね、ドラムがね、天才だった。鬼だった。上手すぎた。キモかった。やばかった。これ、全部褒め言葉ね。
フリージャズということになっているんだろうけど、もう既存のフュージョンとかをも超越するほどのキメの多さと正確さ、変拍子の猛襲。なんだこいつらは。どうやったらこんな音楽できるんだ。
感動すると同時に軽くヘコみましたよ、わたしゃあ。

MARTIN VALIHORA。尊敬します。

あ、そうだ。そのときに聴きながら食べた、ケバブカレーがめちゃくちゃ美味かったんだった!最近はケバブもかなり市民権を得てきましたねー。ほんとに美味かった。うん、ただそれだけだけど。
<17:00>
結局女性陣には合流できなかったので(DoCoMo以外は電波が届かないんだよねー)、「Doves」を見にWHITEに戻ってくる。そこには凄い数の人が。仕方がないので最後列にてビニールを敷き、体育座りで眠る3人。結構疲労はたまってきていた。

「Doves」で覚えているのは、何故かベースを誰も弾いてないのにベースの音がしてる曲があって、その曲が終わったらドラムの人がベースをもち、それまでボーカルだった人がドラムをたたき次の曲をやったということ。妙なパフォーマンスするもんだねー。
<18:00>
機械音が非常に好きなジョさん、山さんであるからして、次にWHITE STAGEで行われた「BOOM BOOM SATELLITES」というエレクトロニックのバンドさんは非常に楽しかったのだと思う。
しかし俺は1曲聴いたところで断念。。。こういうクラブ系の音楽だけはどうしてもあまり好きになれない。電子音が鳴っているよりも、民族楽器が鳴っている方が身体が自然と動くのである。

まわりがノリノリな中に、一人ノレない人がいるのもアレなので、WHITE STAGEを抜け出して一人GREEN STAGEへ。
<19:00>
そこでは「Moby」というバンド(個人?!)が演奏していて、一発で惚れこみました。なんといっても、コーラスの女性の人がめちゃくちゃかっこよかったのです。身体中を震わせて声を出している、といったような感じでした。

しかしここで残念なことに、雨が、降り始めたのです。かっぱを着て、かばんをビニール袋に入れて完全装備をし、「BOOM BOOM SATELLITES」が終わりかけたWHITE STAGEへ舞い戻る。
山さんとジョさんは結構前の方にいたので、一番後ろから人をかきわけかきわけ、なんとか合流。すでに地面は水浸しのぐちゃぐちゃに。次は最大の目当ての「The Mars Volta」なのに、ツイてない・・・
<20:00>
マーズヴォルタを待つ転換の時間は、とにかく寒さと戦っていました。雨が降っているために、地面に座るわけにもいかず、とにかく疲れた足で立っていました。しかし開演時間の20:30になっても、何故かスタッフがステージから降りない。なにかしら雨の関係で配線にトラブルを抱えたようで、結局20分も押してしまいました。
<20:50>
そのときです。雨が、、、雨が、、、やんだのです!!!
そして、、空には星が輝いていたのです!!!本当に幻想的だった。ライブが始まる、まさに直前の出来事!!これは神がかり的な力が働いたとしか思えない!!そんな興奮の中・・・ついにマーズヴォルタは始まった。

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